2015-11-19

35歳

私事ですが、11月14日、35歳の誕生日を迎えました。

Facebookやメールなどでお祝いメッセージ下さった皆さま、直接お声がけ下さった方々、どうもありがとうございます。

当日は『蝶たちのコロナ』日独伊三カ国語ヴァージョンの最後のゲネプロで、稽古後、天使館の仲間がお祝いして下さりました。

誕生日だったので、自分の人生のこれからが頭をよぎりますが、同時に、いま世界がどこへ向かおうとしているのか、むしろそのことで心砕かれます。

、、、僕は、世界というのは、身体でもある、と思っています。

そして、身体というのは、言葉から創られると思っています。

僕の身体のなかには、鏡に映る個人の身体だけでなく、両親や、兄弟や、先祖代々とつながっている見えない身体があります。

東北に生まれた者としての身体、人種や日本民族全体と通底している身体もあります。

あるいは、空気や、水や、熱など自然界のエレメンタルをまとった身体、

石や花や木々、虫や魚や鳥や獣たちなどと共有している身体性もあると思います。

そして、今は亡き人、恋人、親しい友人、これから地上に生まれてくるだろう誰かとも、身体は繋がっていると、、、。

だから、僕は世界に対しては、この身一つで向き合いたいです。

身一つで踊る身体は、だから、世界と踊っているのだと思います。

あまりにアンバランスな時代に対して、常にそのアンチとして、均衡を回復しようとするために。

誤解を恐れず白状しますが、かつてテロリストになりかねなかった僕にとって、世界にたいする最終手段は、もう踊りしかないです。

いま、世界と身体と言葉はバラバラになって、ほとんど崩壊寸前な気がします。

少しでも創造的な方向へ舵を切りたいと、バカなくらい必死でやっていこうと思います。

かといって悲壮感よりも、むしろ楽しい気分ですが。

「はじめに言葉ありき」という言葉を語ったのは人間ですから、世界と身体と言葉は、人体を通して一つに結ばれ、どんな破壊的な虚偽の時代でも、人間を通してのみギリギリの均衡を保つことができると、心に強く想います。

35歳の抱負「身体作りに励む!!」です。

皆さま、これからもどうぞ宜しくお願い致します。

2015-11-08

wwfes white 2015『AU(アウ)』


12月4日(金)〜13日(日)、森下スタジオにて開催されるwwfes2015


NY在住のダンサー・振付家、山崎広太さんを中心に、Body Arts Laboratoryが毎年開催しているこのwwfesですが、今年から新たな試みとして、四名のアーティストによるキュレーター制のプログラムが組まれております。


僕は舞踏家の大倉摩矢子さんの企画で、音楽家の藤田陽介さん、水墨画家・美術ライターの鮫島圭代さんとのコラボレート作品『AU』に出演致します。


今回、建築家の木内俊克さんが森下スタジオの空間をデザインしており、フェス期間中にさまざまなパフォーマンスが行なわれるなかで、どのように空間が変容していくのかも見所です。


この『AU』は、2015年1月に行なわれたwwfes white 2015 プレイベント「アジア的身体について」で、「音・身体・墨―共鳴からうまれる滲み」と題して試演会を行ないました。


そこから今回の本公演に至るまでの創作過程は、写真家の久保貴弘さんの記録によって、Facebookページ「Nijimi-滲み」、およびWebサイト「AU」にて公開しております。


本番はフェス初日、12月4日(金)19:30です。


以下、キュレーター大倉摩矢子さんより↓


《この企画への出演がきっかけで初めて会った三人。打ち合わせや稽古のたびに時間と空間を共有し、積み重ねてきました。一人一人の持っている世界が交差し、響き合い、墨の滲みのように空間を染めていきます。その時その場限りの予期せぬ瞬間、『AU(アウ)』を、ぜひ観にいらしてください。》

『蝶たちのコロナ』日独伊三ヶ国語ヴァージョン

オイリュトミー『蝶たちのコロナ』日独伊三ヶ国語ヴァージョン、いよいよ一夜限りの本番が近づいてきました。


2013年、東京で初演された日本語版『蝶たちのコロナ』は、名古屋、仙台など日本各地で上演されました。


その後、ドイツ語版の『Die Schmetterlingskorona』は、2014年にドイツ、イタリアにてツアーを行ない、ルドルフ・シュタイナーによって設立された最初のオイリュトミー学校、シュツットガルト・オイリュトメウムと、イタリアのローマ第3大学で上演されました。


そして、今年の夏にはイタリア語版『La corona delle farfalle』をローマにて上演、同時にグループメンバーによる十日間のオイリュトミーワークショプを行ないました。


今回、その集大成ともいえる『蝶たちのコロナ』日独伊三ヶ国ヴァージョンですが、今までの作品とは異なる新しい構成となって、国分寺市立いずみホールでのワンナイト・パフォーマンスとなります。


是非多くの方に観ていただきたい舞台です。


チラシ写真はシュツットガルト・オイリュトメウムでの本番前に、写真家の笠井爾示さんが撮ってくださったもので、禮示さんのデザインです。






☆以下詳細です↓


オイリュトミー『蝶たちのコロナ』日独伊三ヶ国ヴァージョン


場所:国分寺市立いずみホール
*JR西国分寺駅南口徒歩1分
日時:2015年11月17日(火) 開場:19:00 開演:19:30
入場料:前売2,700円 当日3,000円 
構成:
笠井叡 
出演:
〔天使館オイリュトミー・グループ〕
浅見裕子
上村なおか
笠井瑞丈
笠井禮示 
鯨井謙太郒 
定方まこと
寺崎礁
野口泉
原仁美
笠井叡
ピアノ:上田早智子
チェロ:山崎明子 
主催:天使館 
《本公演「オイリュトミー『蝶たちのコロナ』 三カ国語ヴァージョン」は、ルドルフ・シュタイナーの「遺された黒板絵」から選ばれ たテキストの6編を、第一部に日本語、第 二部にドイツ語、そして第三部にイタリア語で上演します。同じキャスティングで同じテキストを異なる言語で三回上演することを通して、日本語、ドイツ語、イタリア語の「響き」と、オイリュトミーの「動きの質」の違いをお楽しみ下さい。プログラムには、言葉のオイリュトミーの他に、ショスターコーヴィッチ作曲による「チェロ・ソナタ」、バッハ作曲の「G線上のアリア」と無伴奏チェロ組曲・第一番」やフォーレによる「チェロ・ソナ タ第二番」などの音楽オイリュトミー作品も組み込まれています。》

ご予約は僕へのmail、あるいはコチラへ⇒info@akirakasai.com

2015-11-07

KMRii 2016 S/S Collection

先日、不思議なご縁から、フォトグラファーの高木由利子さんにお声がけいただき、lui onozakiさんのブランド『KMRii』 2016 S/S Collectionのためのモデルをしてきました。



KMRiiのWebに写真アップされてます。





ご一緒させていただいたのは渋谷109の元カリスマ店員で、近年はブランドデザインやプロデュースをして活躍されている森本容子さん。


最近、人と人との出会いや別れほど神秘的なこともないなと、つくづく思います、、、







仙台ポエトリーフェス2015

9月に行なわれた『仙台ポエトリーフェス2015』


詩人、一方井亜稀さんからの呼びかけで、僕は福島在住の詩人であり、高校教師でもある及川俊哉さんとのコラボレーションで出演致しました。


会場は仙台の劇団I.Q150さんのスタジオで、当日は満席、立ち見も出てとても熱気がありました。


どのパフォーマンスもかなり独創的でしたが、現代詩人の方たちのなかで、「文字」として発表される詩作品と、リーディングやパフォーマンスなどの表現行為とがどのような相互関係にあるのか、ある意味ナゾで興味深かったです。


今回、及川さんとは20分ほどのパフォーマンスでしたが、先日、その時の模様が河北新報に記事になりました。



肩書きなぜか舞踏家になってます、、、一度も名乗ったことはないのですが。


及川さんとは来年、福島で単独本公演を予定しているので、目下準備中です。少しづつお知らせしていきたいと思います。


フェスが終わってからはそのまま会場打ち上げ、二次会では鎌倉から駆けつけてくださった城戸朱理さん、桂子さん、出演者のカニエ・ナハさん、暁方ミセイさんら詩人の方たちと牛タンの利休へ。


そして三次会では、幼なじみ、マーのK'sBarへ。
とても愉快な時間でした。


それから、今月号の『現代詩手帖』には詩人のカニエ・ナハさんがフェスの詳細レポートを書かれております。


写真は小野田桂子さん。
いつもありがとうございます。
是非ご一読下さいませ。


『仙台ポエトリーフェス』、また来年も開催してほしいです。


一方井さんはじめ、仙台のスタッフの皆さま、お集まりくださった皆さま、どうもありがとうございました。