2013-12-11

コルヴス「雪ノ聲」仙台公演を終えて











12月6日、エルパーク仙台スタジオホールにて、一夜限りの公演、コルヴス・オイリュトミー  パフォーマンス「雪ノ聲」を、無事終えることができました。



ご来場いただいた皆様、舞台を支えてくださった仙台のスタッフの方々、また、遠方から応援してくださった多くの方々、どうもありがとうございました。



コルヴス5作目となる今作は、二年前の3月12日に、中野テルプシコールで上演した「血と雪」をベースにしつつ、日本の「古典」と「現代」をテーマに一年がかりで創ってきました。



前回と同じシーンがいくつかありましたが、舞台を終えてみると、まったく別な作品になったように思います。



今回の共演者の一人、朗唱の富田真人は、生後間もない頃からの幼なじみで、仙台時代の悪友でもあり、詩友でもあったのですが、お互い別に気の合う者同士というわけでは全然ないのに、ナゼかことあるごとに深い関係になってしまうという、とても不思議な友人です。



そんな彼と知り合って33年目にして、初めて舞台で共演するのは、とても感慨深いものがありました。彼とは来年、さらなる企みがあり、すでに始動しております。ここに来て、本当に不思議な縁を感じます。



ピアニストの二瓶さんは、震災直後、福島と仙台で行なったオイリュトミーの会で初めて共演し、今年10月の「タマユラ」福島公演では、共同で作品を創りました。



福島在住、半ば引きこもりのピアニストということでしたが、最近はもはや引きこもりとは言えない感じです。



今回の「雪ノ聲」に続いて、二瓶さんとは来年1月28日に「タマユラ」東京公演を行ないますので、是非皆さん、頭の片すみに留めておいていただければと思います。



そして今回、最も大変な役だったと思われる、ヴァイオリニストの岡崎さん。演奏していただいたバッハの無伴奏ヴァイオリン「シャコンヌ」と、ペルトの「フラトレス」は共に大曲であり、名曲ですが、とても難かしい楽曲です。



この二つの曲があることによって、作品に核が出来ました。とくにペルトは、今回は完全にダンスの振付けシーンとなったので、特別な思いがあります。



そして最後に、照明の丸さん。
コルヴスの最初の作品から明かりを作ってもらっています。
今回は、鯨井邸で寝食を共に過ごすというなかなかディープな数日間でした。劇場で丸さんの明かりが入ると、作品が化け始めます。ダンサーを支えるだけでなく、シーンにフレームを与える眼を持つ照明家さんだと思っております。
これからもどうぞ宜しくお願い致します。



さてさて、今回の「雪ノ聲」を持って、コルヴスとしては今後暫らくは公演活動の予定がありませんが、来年からは、仙台でのオイリュトミー・クラスを定期的に開催することになりました。詳細は追ってご報告致します。



それでは、皆さん、仙台公演ほんとうにお疲れ様です。どうもありがとうございました。